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注意書きについての考察

ひんやりハト


 公園などで「ハトにエサを与えないで下さい」という注意書きをよく見かける。それならばエサ以外、たとえば粘液やカルピス原液なら与えてもよいのだろうか。また、ハト以外、例えばチャバネゴキブリやセアカコゲグモになら、エサを与えてもよいのだろうか。屁理屈に聞こえるかもしれない上に実際屁理屈であるが、このように意味の曖昧な指示は現代社会には通用しない。一見意味が確固としているように見える憲法ですら読みかえられているのだから、セアカコゲグモにエサを与える人が居ても公園の人はそれを防ぐ術はない。
 そのような事態に陥らないよう、看板の注意書きはもっと意味を明確に、例外のないように記述されるべきである。「人類(ホモ・サピエンス)は人類以外の生物に物質を与えないでください」と。こうすれば自然と立小便やポイ捨ても規制されるから手間が省ける。冗長な説明だったものが、意味の確固としたひとつの文章ですべて要約される。ただこの文章でも、「人類になら何でも与えていいのか」と解釈され、公園が麻薬や銃刀の闇取引場になってしまう可能性はある。「公園で物質の伝達を行わないで下さい」とすれば公園はひとまず安全であるが、循環器系や消化器系を持っている人間は一切公園に立ち入れなくなるという小さな欠点がある。
 このほど左様に、真に抜け道のない命令をつくることは非常にむつかしい。だがそれに挑戦することへの意義はあろう。あらゆる例外を想定することはすべての場合において重要だ。それは個人や企業の損得にもかかわってくる。たとえば、「猫を電子レンジに入れないでください」という注意書き。これでは抜け道だらけだ。犬や人類(ホモ・サピエンス)やセアカコゲグモを電子レンジに入れられたらかなわないし、猫を冷凍庫に入れたら死んだぞ、どうしてくれる、などと訴えられたら大損害だ。「生きている状態の生物を閉じ込めないで下さい」とでも書けば訴えられることも少なくなるだろう。注意書きを書く職業に従事する方は、以上のようにぜひとも注意書きに細心の注意を払うべきであると、筆者から注意しておきたい。

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