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Spiegel

 作品展に出品されたのは、多様な趣向を凝らしたぴかぴかの姿見鏡たち。てっぺんに双頭の鷲をあしらった華々しい金箔塗りの大きな鏡、上流マダムのお部屋からそのまま歩いてきたような開閉式の三面鏡、学校のトイレの洗面台の壁にはりついている卒業生寄贈品の粗末な四角い鏡、それらが肩をならべて、仲よく、専門家のキャプション付きで、展示中であります。鑑賞者は、映り込む自分の姿をうっとうしく思いながら、どうにかしてそれを排して、純粋な品定めをこころみるべく、ひょこひょことせわしなく、縁飾りに顔を近づけたり、下側から見上げてみたり、目を細めてみたりする。
 昼と午後の一日二回、青バケツと雑巾もったひげ面の小男が清掃に入ってきて、鏡を一枚一枚、投げやりに乱暴に、それでいて隅々まで行き届いた気配りをもって、拭いていく。彼が職務をまっとうする一心で、毅然とした顔で大股に次の作品まで歩くとき、鑑賞者たちは申し訳なさそうに、すばやくその通り道を空けてやるのです。